OpenAI、評価額5000億ドルで世界最大の非公開企業に

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OpenAI は 2025 年 10 月 2 日、従業員向けの二次株式販売を完了し、約 66 億ドル(約 9900 億円)の株式を売却しました。この取引により、同社の企業評価額は 5000 億ドル(約 75 兆円)に達し、SpaceX の評価額 4560 億ドルを上回り、世界で最も価値の高い非公開企業となりました。

この二次販売では、現役および元従業員が保有する株式を投資家に売却する機会が提供されました。参加した投資家には、Thrive Capital、ソフトバンク、Dragoneer Investment Group、アブダビの MGX、T. Rowe Price などが含まれています。OpenAI は当初 103 億ドルの株式売却枠を承認していましたが、実際の売却額は 66 億ドルにとどまりました。一部の内部関係者は、将来のさらなる成長への期待から全額を売却しなかったとされています。

OpenAI の評価額は急激に上昇しており、2024 年後半の 3000 億ドルからわずか数ヶ月で 5000 億ドルに達しました。これは、ChatGPT などの生成 AI サービスの成功と、Microsoft からの巨額投資が背景にあります。この取引は、従業員に流動性を提供し、優秀な人材の定着を促す狙いがあるとみられています。

一方で、同社はまだ利益を上げていない状況です。AI ブームによる過熱評価の懸念も指摘されていますが、AI 産業に対する投資熱の高まりを反映し、今後の成長に対する期待を背景に価値が高まっています。将来的な IPO に向けた布石とも見られており、AI セクターの投資熱の高まりを示す出来事として注目を集めています。