OpenAI は 2025 年上半期に 43 億ドル(約 6360 億円)の収益を上げましたが、同時期に研究と計算コストで 25 億ドル(約 3700 億円)も消費したというニュースが「 The Information 」で報じられました。
2025 年 1 月から 6 月の間、 ChatGPT や API 提供などの生成 AI サービスの急成長によって、 OpenAI は 43 億ドルという売上を記録しました。これは前年同期比で約 157% の増加であり、 2024 年通年の売上をすでに 16% 上回っています。収益の主な源泉は、エンタープライズ向けサービスや ChatGPT の有料版利用料、 API 課金によるものです。
しかし、同期間の研究開発および高性能 GPU 等による AI の計算コストが非常に高く、キャッシュバーンは 25 億ドル規模となっています。巨額な収益増が投資家から注目される一方、高コスト体質の持続可能性や黒字転換への道筋がどうなるか、という点も議論されています。このキャッシュバーンが大きい理由は、次世代モデルの開発やインフラ増強、トップ人材の確保などによるものです。
OpenAI は年末までに年間換算で 100 億ドル(約 1 兆 4800 億円)の収益ペースに到達する見通しですが、莫大な計算資源を必要とする大規模 AI 研究のため、今後も高額な資金調達や追加投資が不可欠と考えられます。同時に、プロダクトやサービス拡大による収益性の向上と効率化策がより一層重要になるでしょう。 AI 競争の最前線を走る OpenAI の高成長・高投資モデルが、今後どのような展開を見せるのか注目が集まります。