Meta は 2025 年秋の「 Meta Connect 」で、次世代スマートグラスのラインナップとして、「 Ray-Ban Meta Gen 2 」「 Oakley Meta Vanguard 」、そして画期的な「 Ray-Ban Meta Display + Neural Band 」を発表しました。これらの新製品は、AI 技術とウェアラブルデバイスを組み合わせた革新的な操作方法と体験を実現し、従来のスマートフォンに代わる新しいデジタルデバイスとして設計されています。
最も注目すべきは「 Ray-Ban Meta Display + Neural Band 」の組み合わせです。この製品では、高解像度ディスプレイを搭載したスマートグラスと「 Neural Band 」と呼ばれるリストバンド型コントローラーをペアリングできます。 Neural Band は EMG(筋電位)技術を利用し、目に見えない微細な筋肉の動きで AI や UI をコントロールできる世界初の消費者向けニューラルインターフェースとなっています。利用者の筋肉信号を学習し、腕をポケットに入れたままや誰にも気づかれずに操作することが可能で、従来の音声やタッチ操作を超える体験を実現しています。価格は 799 ドル(約 12 万円)で、9 月 30 日より販売開始となります。
アスリート向けの「 Oakley Meta Vanguard 」は、防水・大音量スピーカー・ Garmin / Strava との連携機能を備え、トレーニング中のパフォーマンス指標がリアルタイムで確認可能な設計となっています。マラソンやサイクリングでも快適に使える仕様で、価格は 499 ドル(約 7.5 万円)、10 月 21 日から出荷開始予定です。
日常使いに最適化された「 Ray-Ban Meta Gen 2 」では、バッテリー持続時間が従来の 2 倍となり、3K ビデオ撮影や AI による「 Conversation Focus 」機能を搭載しています。騒がしい場所でも会話相手の声を強調できるなど、実用性が大幅に向上しています。価格は 379 ドル(約 5.7 万円)で、現在即時購入可能となっています。
Meta はスマートグラスを将来的にスマートフォンさえも置き換える「最終形態」のデバイスと位置付けており、デザイン・使いやすさ・ AI の融合によって、ユーザーの暮らしやコミュニケーション体験を根本から変えることを目指しています。また、同社は 5 〜 7 年で世界中の視力矯正用メガネがスマートグラスに置き換わる未来を想定しているとしています。
初代 Ray-Ban Meta の成功(累計出荷台数200 万台)を基に、Meta は AI ウェアラブル市場をリードする狙いを明確にしています。