HTC は 2025 年 8 月 14 日、AI 機能を搭載したスマートグラス「 VIVE Eagle 」を発表しました。この製品は Meta の Ray-Ban スマートグラスに対抗するもので、日常使いを意識したデザインと先進的な AI 機能を備えています。
VIVE Eagle の最大の特徴は、AI アシスタントの選択肢の豊富さです。HTC 独自の「 VIVE AI 」ボイスアシスタントに加え、OpenAI の ChatGPT や Google Gemini などの主要 AI プラットフォームにも対応しており、ユーザーは用途や好みに応じて AI アシスタントを選択できます。「Hey VIVE, take a photo」といった音声コマンドで写真撮影や動画録画が可能で、完全なハンズフリー操作を実現しています。
翻訳機能も充実しており、13 言語(日本語、英語、フランス語、スペイン語、中国語、韓国語など)でのリアルタイム翻訳に対応しています。カメラでとらえたメニューや看板のテキストを即座に翻訳して音声で案内するため、旅行先での言語の壁を取り払う実用的な機能となっています。
デザイン面では、重量 49g 未満(レンズ込みで 48.8g )という軽量設計を実現しています。ZEISS 製サンレンズを採用し、UV カットしながらクリアな視界を提供します。調整可能な鼻パッドと人間工学に基づいたテンプルにより、長時間の装着でも快適性を保ちます。カラーは Berry、Coffee、Grey、Black の 4 色展開でファッション性も重視されています。
オーディオシステムには、オープンイヤーデザインを採用しています。高性能なスピーカーと低音増強技術により、豊かな空間オーディオを提供しながら、周囲の環境音も聞こえるため安全性も確保されています。音漏れを最小限に抑える設計で、耳への圧迫感もありません。
撮影機能では、12メガピクセルの超広角カメラを搭載し、写真(3024×4032 ピクセル)や動画(1512×2016 ピクセル、最大 30fps )の撮影が可能です。録画中は LED インジケーターが点灯してプライバシーにも配慮されています。
バッテリー性能も優秀で、最大 36 時間のスタンバイ、約 4.5 時間の連続音楽再生が可能です。高速充電を使用し 10 分で 50% 、23 分で 80% まで充電できます。
プライバシーとセキュリティについては、すべてのユーザーデータがデバイス上にローカル保存され、クラウドへのアップロードや AI トレーニングには使用されません。軍事グレードの AES-256 暗号化を採用し、グラスが外されたり光が遮られると録画が自動停止する仕組みも備えています。
ハードウェアには Qualcomm Snapdragon AR1 Gen 1 チップ、4GB または 5GB の RAM 、32GB のストレージを搭載しています。Wi-Fi 6E および Bluetooth 5.3 に対応し、iOS 17.6 以降または Android 10 以降のデバイスと Vive Connect アプリ経由で接続可能です。IP54 等級の防塵・防滴性能も備えています。
販売については、まず台湾で 15,600台湾ドル (約 7.6 万円)で発売されます。2025 年 8 月 14 日から 8 月 31 日までプレオーダー受付中で、9 月 1 日から一般販売が開始されます。初回購入特典として、サンレンズ、専用ケース、2 年間の VIVE AI Plus 無料利用が含まれています。
VIVE Eagle は、Meta の Ray-Ban スマートグラスと比較して、13 言語翻訳対応(Ray-Ban は 4 言語)、高速充電、ZEISS レンズ、プライバシー重視の設計などで差別化を図っています。HTC は今後 VR ヘッドセットで培った技術を活かし、AI とウェアラブルの融合で新たな市場開拓を目指しています。現時点では台湾限定の発売ですが、近い将来のグローバル展開を期待する声が高まっています。
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メタディスクリプション: HTCがAIスマートグラスVIVE Eagleを発表。13言語翻訳、音声操作、軽量設計でRay-Banに対抗する新製品の特徴を解説。(126文字)