AI 検索エンジンの Perplexity は、有料プラン「 Perplexity Pro 」ユーザー向けの新機能「 Perplexity Labs 」を発表しました。この機能は、従来の検索機能を大きく超え、分析レポート、スプレッドシート、ダッシュボード、さらには簡単なウェブアプリケーションといった複雑なコンテンツの自動生成を可能にするものです。
Perplexity Labs の最大の特徴は、プロンプトを入力するだけで、10 分以上の時間をかけて自律的に調査・分析を行い、要求されたコンテンツを完成させる点にあります。ディープウェブブラウジング、コード実行、グラフや画像の作成といった複数のツールを駆使し、通常であれば数日かかるような作業を短時間で処理します。同社は「まるで専任チームを自由に使えるような感覚」と表現しており、複雑なタスクへの対応力を強調しています。
生成できるアウトプットは多岐にわたります。詳細な分析レポートやプレゼンテーション資料の作成はもちろん、データの構造化やインタラクティブなスプレッドシート、動的なダッシュボードの構築も可能です。さらに「 App 」タブ内では、基本的なダッシュボード、ウェブサイト、スライドショーといったインタラクティブなウェブアプリを外部の開発ツールなしで作成・展開できます。生成されたドキュメント、スプレッドシート、チャート、画像、コードファイルはすべて「 Assets 」タブに整理され、簡単に表示・ダウンロードが可能です。
Perplexity Labs は、月額 20 ドル(約 2,880 円)の Perplexity Pro サブスクリプションの特典として提供されます。Pro ユーザーは、この新機能に加えて、GPT-4o や Claude 3 などのより強力な AI モデルの選択、ファイルアップロード機能、1 日 300 回以上の Pro Search などの機能を利用できます。
Perplexity Labs は、ウェブ版、iOS 版、Android 版の Perplexity で既に利用可能となっており、入力バーのモード選択から選択できます。Mac 版および Windows 版アプリについても近日中に対応予定です。
Perplexity 社は、この新機能について「仕事や個人的なプロジェクトを問わず、あらゆるプロジェクトの完成を支援する場所。マーケティングキャンペーンの作成から、事業の財務分析、一週間の献立計画まで、あなたの大きなアイデアを実現する場所です」と説明しています。これまでの検索機能や「 Deep Research 」がより包括的な分析を提供していたのに対し、Labs はアイデアから実行までのプロセスを支援する、より進化した機能と位置付けられています。