Meta、2025年に向けAIインフラに60~65億ドルを投資 – ザッカーバーグCEOが「AIにとって決定的な年」と位置付け

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Meta の CEO である マーク・ザッカーバーグ 氏は、 2025 年を「 AI にとって決定的な年 」と位置付け、人工知能( AI )分野における競争力を強化するため、 60 億ドル(約 9,276 億円)から 65 億ドル(約 1 兆円)の投資を計画していると発表しました。この投資は、 Meta の AI インフラの大規模な拡張を目的としており、特に Llama 4 モデルや Meta AI アシスタントの開発を中心に進められます。

Meta は 2024 年の 38~40 億ドルから約 70 %増となる 60~65 億ドルを 2025 年に投資予定で、この資金は主に AI データセンターの建設や GPU の購入費用に充てられます。ルイジアナ州に新たに建設予定のデータセンターは 2 ギガワット( GW )以上の容量を持ち、マンハッタンの大部分を覆うほどの規模になるとされています。 2025 年にはそのうち 1 GW のコンピューティング能力を稼働させ、年末までに 130 万台以上の GPU を確保する計画です。

Meta AI アシスタントは 10 億人以上のユーザーにサービスを提供することを目指しており、 Llama 4 は業界最先端の大規模言語モデルとして期待されています。 Meta は Google や Microsoft 、 OpenAI など他社との激しい競争に直面しており、この投資はその競争力を維持・強化するためのものです。

この発表後、 Meta の株価は過去最高値に達し、過去 12 か月で約 65 %上昇しました。投資家からは長期的な収益性への懸念もある一方で、大きな成長期待が寄せられています。

Meta は、この巨額投資によって AI 分野で主導的な地位を築きつつ、自社製品( Facebook や Instagram など)の基盤強化や新たなイノベーション創出を目指しています。この戦略が成功すれば、 Meta は次世代技術のリーダーとしてさらに存在感を高めるでしょう。ただし、このような大規模な投資にはリスクも伴い、収益化までには数年かかる可能性があります。


筆者の視点: DeepSeek の衝撃が続く中、 Meta は新たな巨額投資を発表しました。 (DeepSeek の件を受けて)その必要性に疑問の声が上がる一方で、この発表により Meta の株価は上昇し、過去最高を記録しています。

また、 Perplexity の CEO はインタビューで、 Meta が DeepSeek の技術を次世代の Llama 4 開発に活用しようとしていると述べました。貿易規制の制約下の限られたコンピューティングパワーを効率的に活用した DeepSeek の手法を、リソース豊富なビッグテック企業が取り入れることで、性能向上が一段と加速する可能性があるとの見方も出てきています。 アメリカで DeepSeek の衝撃は少し和らぎ、落ち着きを取り戻しつつあるのかもしれません。