台湾のホンハイ(鴻海)、中国 UBTech と提携しiPhone の製造にヒューマノイドロボットを導入

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Apple の主要な製造パートナーである 台湾のFoxconn ( 鴻海精密工業股份有限公司 )は、中国のロボット企業 UBTech と提携し、iPhone の生産にヒューマノイドロボットを導入することを発表しました。この提携により、UBTech の「 Walker S1 」ロボットが Foxconn の工場で複雑な組み立て作業を担当することになります。

Walker S1 は身長約 1.68 メートル、重さ約 76 キログラムで、人間に近いサイズを持っています。このロボットは、品質検査や部品の組み立てなど、さまざまな作業を行うことができます。UBTech は、Foxconn の工場で数ヶ月にわたり Walker S1 のトレーニングを行い、製造に必要な複雑で繊細な作業を遂行できるようにしています。

この提携は、Foxconn の生産ラインの完全自動化に向けた大きな一歩となり、特に重い物を持ち上げたり、繰り返しの動作を行う作業において、労働者の健康を守るためにロボットが活用される予定です。Foxconn と UBTech は「包括的長期提携」を結び、今後もロボットの導入を進めていく方針であり、製造業における AI 技術の発展も加速すると期待されています。


筆者の視点:2025 年はヒューマノイドロボットが主に工場で本格的な稼働を開始する年となります。様々な計画が発表されている中で、今回、台湾の有名企業が中国のロボット会社大手と提携し、実稼働を発表しました。アメリカでは「中国のロボットが iPhone を作る」という見出しで注目を集めています。

先ほどの DeepSeek の発表からも分かるように、中国が AI 分野で急速にアメリカに追いついてきていて、米中の AI 競争が激化しています。