OpenAIは、ChatGPTの新機能「Tasks」をベータ版としてリリースしました。この機能により、ユーザーはリマインダーや繰り返しのアクションをスケジュール設定できるようになります。例えば、毎日の天気予報をチェックする、週次ニュースの要約、コンサートチケットの発売日リマインダーなどが設定可能となります。
Tasks機能は、ウェブ、デスクトップ、モバイルプラットフォームで利用可能で、通知はこれらのプラットフォームに送られます。ユーザーはチャット内やプロフィールメニューの「Tasks」セクションでタスクを管理できます。
この機能は、ユーザーの指示に基づいてAIが自分でタスクを実行できることを示しています。従来のAIのように、その都度指示を待つのではなく、あらかじめ設定しておけばユーザーのニーズを予測して、先回りして動作するようになります。OpenAIは、2025年までにAIエージェントが人間の代わりに「働く」時代が来ると予測しており、このTasks機能はそのための第一歩となるでしょう。
現在、Tasks機能はChatGPT Plus、Team、Proのユーザーに限定して提供されています。OpenAIは、Tasks機能の信頼性とセキュリティを確保するためにベータ版をリリースし、ユーザーのフィードバックを集めています。
筆者の視点:今回公開された機能は非常にシンプルで、業界内で評価が分かれています。しかし、重要なのはこの機能が単体で有用かどうかではなく、これが今後のAIエージェント化に向けた要素技術の一つとなるという点です。大方の見方としては、これはエージェント化への第一歩であり、将来的にChatGPTがSiriやAlexaのようなアシスタントへ発展するための布石と捉えるべきだ、という意見が多いようです。特に、スケジューリング機能はその発展に不可欠ですので、今回の公開はその前哨戦とも言えるでしょう。