Odyssey が AI 活用の新ツール「Explorer」を発表、3D 環境生成の可能性を拡大

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AI 技術を活用したストーリーテリングの新たな可能性を切り開くツール「Explorer」が、Odyssey から発表されました。Explorer は、単一の画像を入力として受け取り、それを詳細でリアルな 3D 環境に変換する生成モデルです。

この技術により、アーティストは何千時間もかけて手作業で 3D 世界を構築する必要がなくなり、より迅速に高品質な環境を作成できるようになります。ユーザーは「日本の庭園、豊かな緑」などの説明を入力するだけで、Explorer がリアルタイムでインタラクティブなシーンを生成。フォトリアリスティックな世界が現れ、3D 空間内での動きも操作可能です。

Capture from Odyssey

生成された世界は、Unreal Engine、Blender、Adobe After Effects などの業界標準ツールにインポート可能で、手作業での編集にも対応しています。

Odyssey は、Pixar の共同創業者で元 Walt Disney Animation Studios 社長の Ed Catmull を取締役会に迎え入れました。Catmull は技術革新とストーリーテリングの融合を重視し、Explorer の開発とストーリーテリングの新たな可能性を探る上で重要な役割を果たすと期待されています。

現在 Explorer はまだ初期段階にありますが、生成時間の短縮、解像度と完全性の向上、制御性の強化などが計画されています。

今回のOdysseyの発表では、ツールそのものとしての優秀性とともに、Pixarの共同創業者が加入したことが大きく取り上げられています。ハリウッドをはじめとする映画業界はこれまでのところ人の仕事がAIに取られることを恐れ AI の活用には否定的で、度々製作現場の人や役者がストライキを起こし話題となっています。ただ、制作現場でのAIの活用は今後避けられないと思いますので、どこが先陣を切って積極的に使い出すか、時間の問題だと思われます。