Replit、AIプログラミング機能を大幅にアップグレード – 「Replit Agent」が正式リリース

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プログラミング開発のプラットフォームを提供する米Replitが、AI開発スイートの大幅なアップグレードを発表しました。これにより、「Replit Agent」の早期アクセス段階は終了し、正式にリリースされました。

Replit Agentは、アイデアを数分でプログラミングコードに変換できるAIツールです。ユーザーは複雑な開発環境のセットアップやコードの記述を必要とせず、自然言語で指示するだけでアプリを構築できます。エンドツーエンドのソフトウェア開発をサポートし、開発環境のセットアップや依存関係のインストールも含めて自動化します。

また、新たに「Replit Assistant」というツールも導入されました。Replit Agentが「0から1」への開発を支援するのに対し、Assistantは「1から10」へ、既存コードの改良をサポートするツールです。

その他にも、無制限の料金体系やインターフェイスの改良など、プラットフォーム全体にわたる多くの改善が行われています。Replitは、これらのツールを通じて「誰もがクリエイターになれる世界」を目指しており、技術者でない人でも自身のアイデアを形にすることが可能となり、ソフトウェア開発がより身近になると期待されています。

Replitは2016年にAmjad Masad氏らによって設立されたスタートアップで、本社はサンフランシスコにあります。50以上のプログラミング言語に対応するブラウザベースの統合開発環境を提供しており、現在すでに2250万人以上の開発者が利用しています。Y Combinator、Andreessen Horowitzなどから総額1億ドル(約151億円)以上の資金調達を行っています。

この企業もYコンビネーターのバッチ卒業企業の一つです。最近のYコンビネーターのバッチを見ると、2023年には約20%がAIを活用したプログラミングツール(DevTool)の企業で占められており、その流れは2024年も継続しています。今後も、このような企業が次々とサービスの正式リリースを進めていくことが予想されます。