GoogleのGemini AIアシスタントに新しい「記憶機能」が登場

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Googleは最近、同社のAIアシスタントGeminiに新しい「記憶機能」を導入しました。この機能により、ユーザーは自分の好みや個人的な情報をAIに教えることで、よりパーソナライズされた対話が可能になります。

記憶機能を使うには、会話の中で自然に「Remember」や「Don’t forget」といった形で情報を伝えるか、専用の「Saved Info」ページで直接情報を入力・管理します。保存できる情報には、食事の好み、言語の使用レベル、コーディングスキル、旅行の予算設定、返答の長さの好みなどがあります。

例えば、ユーザーが「ベトナム料理が好き」と設定すると、次回レストランの推薦を求めた際に、その好みに基づいた提案がされます。また、Geminiがユーザーの情報を応答に活用した際には、その旨が明示されるため、透明性が確保されています。

技術的には、最大2,500トークンまで保存可能で、通常の会話では200万トークンまで処理可能とのことです。保存された情報は暗号化され、厳重に保護されており、ユーザーはいつでも保存された情報を確認、編集、削除することができます。

現在この機能は、Google One AI Premium(Gemini Advanced)の有料サブスクライバーのみが利用可能で、英語でのみ対応しています。ウェブサイト(gemini.google.com)でのみ利用可能で、iOSとAndroidアプリではまだ利用できません。

OpenAIはChatGPTに同様の機能(メモリー機能)を4月に実装していますが、それに遅れること8か月ほどでGeminiもようやく追いついてきた形です。