OpenAIのChatGPTが、デスクトップアプリに大きなアップデートを行いました。このアップデートにより、特にMac版のChatGPTがプログラミングなどのコードを書く開発者にとって強力なツールとなりそうです。
Mac版の目玉機能は、「Work with Apps」と呼ばれるサードパーティアプリとの連携機能です。これにより、VS Code、Xcode、Terminal、iTerm2などの開発者向けツールと直接連携が可能になりました。コードをわざわざコピー&ペーストする必要がなくなり、アプリケーション内のコードを直接ChatGPTが分析して、それに対する応答ができるようになりました。
現在この機能はベータ版で、ChatGPT PlusとTeamsユーザーのみが利用可能ですが、数週間以内にEnterprise版とEducation版のユーザーにも提供される予定です。また将来的には、テキストベースのツールやその他のアプリケーションとの連携も計画されており、この方向を推し進めていくことにより、高度なAIアシスタントへと進化していく道筋が見て取れます。
一方、今回、Windows版のChatGPTデスクトップアプリも、Windows 10および11ユーザー向けに一般公開されました。Work with Apps機能はまだ使用できませんが、ショートカットキー(Alt + Space)でのクイック起動や、スクリーンショットの共有、ファイルのアップロードなどの機能が利用できます。
各社AIを応答だけでなく作業ができるエージェントに進化するべく、少しずつリリースを始めていますが、今回のOpenAIのリリースにより、MicrosoftのCopilotやGoogleのGeminiとの競争が激化しそうです。