AIスタートアップWriterが最新言語モデル「Palmyra X 004」を発表

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AI開発のスタートアップ企業であるWriterが、新しい大規模言語モデル(LLM)「Palmyra X 004」を発表しました。このモデルは、企業がAIを使う際に特に重要な、実際のアクションを実行する能力において、OpenAIやAnthropicなどの優れたモデルよりも高い性能を持っています。

Palmyra X 004は、30以上の言語に対応し、テキストだけでなく画像や音声も理解できます。また、128,000トークンという非常に長い文章を一度に処理することができることのほかに、1番の特徴としては、例えばCRMや会計システムなど、外部のシステムと連携して企業内の様々な作業を自動化できる点にあります。

また、このモデルは、複数のベンチマークテストで優秀な成績を収めています。例えば、バークレー大学のツール呼び出しテストでは、OpenAI、Anthropic、Meta、Googleなどの大手企業のモデルよりも約20%高いスコアを達成しました。また、スタンフォード大学の言語モデル総合評価テストでも、世界トップ10に入っています。

Writerは、独自の技術でPalmyra X 004を開発しました。人工的に作成した合成データを使ってモデルを学習させることで、開発コストを抑えながら、高い精度と性能を実現しています。

Palmyra X 004は、企業が使用する外部システムと連携して複雑な作業を自動化できるため、データ分析や文章作成だけでなく、様々な業務を効率化できる社内AIアシスタントを構築することができます。

Writerは、2020年に設立されたサンフランシスコを拠点とするAIスタートアップ企業で、企業向けのAIプラットフォームを提供しています。このプラットフォームは、企業がAIを簡単に導入できるように設計されており、特にマーケティング、サポート、製品文書作成などの業務で高い効果を発揮します。