Salesforceが新たなAIモデル「xLAM」と「xGen-Sales」を発表 – 営業プロセスの自動化に向けて

投稿者:

Salesforceが最近、新しいAIモデル「xLAM」と「xGen-Sales」を発表しました。これらのモデルは、従来のAIモデルとは異なるアプローチを取っており、企業のAI活用をさらに進化させる可能性を秘めています。

xLAMは、「大規模行動モデル(Large Action Model)」と呼ばれる新しいタイプのAIモデルです。従来の大規模言語モデルがテキスト生成に特化していたのに対し、xLAMは具体的なアクションの実行に重点を置いており、関数の呼び出しやデータ操作、業務タスクの自動化、アプリケーション連携、メール送信、意思決定と実行、デバイス制御など、多岐にわたるアクションを実行できます。xLAMは低コストで高速かつ高精度なパフォーマンスを実現し、モバイルデバイスから高性能アプリケーションまで、幅広い用途に対応できるよう様々なサイズのモデルが用意されています。さらに、オープンソースとして公開されているため、コミュニティによる開発や改良が期待されます。

一方、xGen-Salesは営業プロセスに特化したAIモデルです。Agentforceプラットフォーム上で動作し、顧客ニーズの想定、連絡先情報の管理、通話の要約、営業パイプラインの追跡など、営業タスクの自動化を支援します。Salesforce内部のテストでは、より大規模なモデルよりも優れた性能を示したとのことです。

これらのモデルにより、Salesforceが提案するAIエージェントはより自律的かつ行動的になることが期待されます。特に営業プロセスにおいて時間のかかる作業をエージェントが補完することで、人間はより戦略的タスクに集中できるようになるとしています。