【資金調達:シリーズC】Rewst、MSP向けRPAプラットフォームで4,500万ドル調達

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マネージドサービスプロバイダー(MSP)向けのロボティックプロセスオートメーション(RPA)プラットフォームを提供するRewstが、現地時間8月9日、シリーズCラウンドで4,500万ドル(約66億円)の資金調達を完了したと発表しました。主な投資家はSapphire Venturesで、既存投資家のMeritech CapitalとOpenViewも参加しています。

これにより、過去12ヶ月間の総調達額は7,600万ドル(約110億円)となり、創業以来の総調達額は1億400万ドル(約150億円)に達しました。2024年上半期の年間経常収益(ARR)は前年同期比182%増加、顧客数は204%増となり、現時点で900以上のMSPに採用されています。

MSPとは企業のITシステムの運用・管理・保守を代行する事業者のこと。例えば大きな企業ではIBMやアクセンチュアなどがあり、その他大小様々な事業者が存在しています。MSPの世界的な市場規模は順調に成長しており、2024年のグローバルな市場規模は、約2,972億ドル(約437兆円)と推計されていて、2030年までの年平均成長率(CAGR)は13%とされています。その業務は非常に煩雑で時間と手間がかかるため、RPAによる自動化の恩恵は大きい分野の一つと考えられています。

Rewstは、視覚的でコーディング不要のワークフロー構築、50以上の外部ツールとの連携、事前に構築された独自の自動化コンポーネント「Crates」の提供、OpenAIを活用した構築サポート、などの特徴を持つRPAプラットフォームです。

調達した資金は、RPAプラットフォームの改良による自動化業務の拡大、新しいアプリの開発などに充てられる予定。創業者兼CEOのAharon Chernin氏は「MSP市場はまだAIの早期採用段階で、自動化を活用する動きが広がっている」と述べています。

Rewstは従業員数を倍増させ、エンジニアリングや顧客支援などのチーム強化を進めています。北米を中心にEUやアジア太平洋地域でも顧客基盤を急拡大させており、MSP向け自動化プラットフォームのリーダーとしての地位をさらに固めていく方針です。