Figure AI、次世代ヒューマノイドロボット「Figure 02」を発表 – BMWとの提携で製造現場でテスト中

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アメリカのサンフランシスコベイエリアに拠点を置くヒューマノイドロボット開発企業、Figure AIが「Figure 02」を発表しました。Figure AIは、これまでにジェフ・ベゾス、Nvidia、Microsoft、OpenAIなどの著名な投資家から合計6億7500万ドル(約990億円)の資金を調達しています。

Figure 02はOpenAIとの提携により、カスタムAIモデルを搭載しています。これにより、ロボットは内蔵されたマイクとスピーカーを通じて人間とリアルタイムで会話することが可能です。また、6つのRGBカメラを搭載し、周囲の環境を理解し迅速な視覚的推論を行って動作することができます。

ロボットの胴体に内蔵された2.25KWhのカスタムバッテリーパックにより、稼働時間が前モデルより50%以上増加しています。人間と同サイズの「手」は16の可動領域を持ち、人間と同様の細かい作業が可能です。また、最大25kgの重量を持ち上げられるとされています。

また、Figure 02はネットワークに接続する必要がない本体搭載の視覚言語モデル(VLM)を持ち、カメラからの視覚情報をオフラインで迅速に処理することができます。前世代と比較して3倍の計算能力とAI推論能力にアップグレードされているため、完全に自律的に現実世界のタスクを実行することができるとされています。

今回、BMWとの提携により、Figure 02はBMWの製造現場でテストされています。デモの動画でもあるとおり、実際の製造現場で動作させてみて、データ収集とユースケーストレーニングが行われています。今後、製造業や物流、倉庫などでの労働力不足を解消することを目指し、さらなる改良が行われる予定です。

Figure AIの創設者であるブレット・アドコック氏は、これらのロボットが危険で不快な仕事をなくし、人々の生活の質を向上させることを目指していると述べています。

ヒューマノイドロボットは実用化に向けて着実に進歩しています。