Taco Bellは、最近、AI技術を活用したドライブスルーの拡大を発表しました。このサービスは、ドライブスルーでの注文の受付をAIが音声認識をして受け付ける、というものです。現在13州の約100店舗で試験的に運用されていて、年内には数百店舗に拡大する予定、とのことです。
メリットとして、注文の間違いが減少し、効率的な注文処理により待ち時間が短縮されることを挙げています。Taco Bellは過去2年間にわたってこの技術をテストし、最適化してきました。Yum Brandsのチーフイノベーションオフィサーであるローレンス・キム氏は、「この技術の有効性に自信を持っている」と述べています。
一方、競合であるマクドナルドもAI注文技術を試験していましたが、顧客の苦情により、このプロジェクトを中止しています。具体的には、AIが注文を誤って9つのスイートティーを注文に追加するなどの問題が報告されました。
アメリカではドライブスルーが一般的ですが、近年の人手不足により、ドライブスルーと店内の注文の両方を捌くのに店員が非常に苦労している様子をよく見かけます。もしAIが注文を取ってくれるのであれば、そうしたマンパワー不足の問題は解消されるでしょう。さらに、注文に応じて追加の提案も行うことで、セルアップの効果も見込めるとしています。
Yum Brandsは、Taco Bellだけでなく、KFCでもオーストラリアの5店舗で同様の技術をテストしています。こうしたAIを活用した業務効率化の動きは今後も広がっていくと思われます。