OpenAIが費用対効果に優れた小型モデル「GPT-4o mini」を発表

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OpenAIは、最も費用対効果の高い小型モデルであるGPT-4o miniを発表しました。このモデルは、テキストと画像の入力をサポートし、以前のモデルよりも大幅に低価格で提供されます。

GPT-4o miniは、100万入力トークン(*)あたり15セント(約24円)、100万出力トークンあたり60セント(約95円)という低価格で提供され、GPT-4oではそれぞれ、100万トークンあたりでは入力5ドル(約787円)と出力15ドル(約2360円)であることを考えると、大幅に手頃な価格で利用可能となっています。にもかかわらず、テキスト処理、画像認識、数学的推論、コーディングなど、さまざまなタスクでGPT-3.5 Turboや他の競合する小型モデルを上回る性能を発揮してます。

MMLUベンチマークでは82%のスコアを獲得し、GoogleのGemini Flash(77.9%)やAnthropicのClaude Haiku(73.8%)を上回る結果を示しました。また、GPT-4oと同じ範囲の言語をサポートし、英語以外のテキスト処理も効率化されています。

安全性にも配慮されており、有害なコンテンツの生成を抑制するための対策が講じられています。また、GPT-4o miniのファインチューニング機能を近日中に展開する予定です。

また本日よりWeb版とアプリ版のChatGPTではGPT-4o miniがGPT-3.5 Turboに取って代わられます。残念ながら期待されているGPT-5の発表ではありませんが、より軽量で安価なモデルが優れた性能を発揮し、使いやすくなったことは喜ばしい進歩と言えるでしょう。

*1トークンは、使用される文章により異なりますが、おおよそ英単語で0.75単語、日本語では0.6語に相当します。