【Editor’s Insight】今使うべき有料のAIアシスタント Part2:ClaudeとPerplexity

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5月以降、ChatGPT-4o、Gemini 1.5、そして先日のClaude 3.5 Sonnetと、主要な基盤モデルが相次いでアップデートされ、一通り出揃いましたが、現時点で使うべき有料サービスは結局どれなのか、筆者独断の私見を交えて考察してみたいと思います。

前回の記事では、「Claude 3 Opus」と「Perplexity Pro」を推奨しましたが、今回も結論は変わらず。やはり業務で使用したいサービスとして「Claude 3.5 Sonnet」と「Perplexity Pro」をお勧めします。

「Perplexity Pro」は基盤モデルそのものではなく、裏で複数のモデルを併用するラッパーサービスです。検索に特化したその独自性と利便性は健在で、筆者は検索時にGoogleを使わなくなり、Perplexity一択となりました。もちろん、まだ間違うこともあり、結果の出力をするために使用したWebページを参照して自分でその情報の正確性を判断する必要は若干残っていますが、自然文の指示を的確に理解し、必要な情報だけを教えてくれるその機能は一度使うとやめられなくなります。

基盤モデル単体では、「Claude 3.5 Sonnet」を推奨します。先日、Claudeの研究者が語った「基盤モデルの性格づけ=味付け」という興味深い話をご紹介しましたが、少なくとも私にとっては、依然としてClaudeシリーズの回答の出し方が最も自然に感じられます。

ChatGPT-4oも性能的には同等のはずですが、出してくる答えがそっけなさすぎ、と感じられます。以前は出してくる答えが冗長すぎたChatGPTなのですが、今回の味付けは、その反省からか、逆にそっけなさを感じます。必要十分な情報は提供してくれているのですが、何か足りないんだよなあ、という感じがしてなりません。

Gemini 1.5は残念ながら見る影もありません。筆者は比較の必要から引き続き有料版を維持し、がんばって色々なタスクに使用していますが、もうやめてしまってもいいかな、と思うくらいの使い勝手の悪さです。一応指示はきちんと理解し、回答もそこまで悪くはありませんが、味付けも性格もなく、本当に無機質な機械とやり取りしているような印象です。(事実機械とやり取りしているのですが・・)

以上、筆者の私見多めで書かせていただきました。現時点で、業務で使用するべき有料サービス、の筆者の結論は、「Claude 3.5 Sonnet」と「Perplexity Pro」です。ただ、筆者の用途は主に文章作成、要約、OCR、分析などで、プログラミングでは使用していません。そのため、使用目的や個人の好みによって感じ方や評価は変わってくるかもしれません。

ChatGPT-4oとClaude 3.5 Sonnetはともに一番性能のいいモデルが無料公開されるようになりました。それぞれ使用回数に制限がかかっていますが誰でもお試しで使ってみることができるようになっています。なので、ぜひ皆さまもお試しで使用して、自分に合った「性格」のAI基盤モデルとお付き合いいただければと思います。