Samsung、GoogleからBingへ検索エンジン変更検討、AI競争激化

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Samsungは、デバイスのデフォルト検索エンジンをGoogleからBingに変更することを検討しており、MicrosoftがBingにAI機能を統合したことで、デバイスメーカーに対してBingがより魅力的に見えるようになりました。これにより、Google内では一種の動揺が広がっています。SamsungとGoogleの契約は年間約30億ドル相当で、Microsoftへの資金流出が懸念される中、Google社内では警戒感が高まっています。

Googleは検索エンジンの世界市場で93%のシェアを維持している一方、Bingは3%未満です。しかし、BingにAI機能が搭載されたことが、Samsungが切り替えを検討する主な理由とされています。Microsoftは生成型AIを迅速に取り入れ、ChatGPTをベースにしたAI技術を使用したBingの新バージョンを発表し、チャットボットクエリやAIでテキスト、画像などを生成するサイドバーを追加しました。これにより、Bingは初めて1日あたり1億人のデイリーアクティブユーザーを突破しました。

対策として、Googleは独自のChatGPT風技術であるBardを開発していますが、今年のデビュー以降、評価は賛否両論です。また、Googleは新しいAI搭載検索エンジンの開発と、コードネームMagiというAI機能を持つ既存の検索エンジンのアップグレードが報じられています。さらに、画像生成AIのGIFI、言語チューターのTivoli Tutor、チャットボット拡張機能のSearchalongなども開発中です。

Samsungは、Googleが独自のAI機能を搭載する予定であるため、最終的にGoogleを選ぶ可能性がありますが、Bingへの切り替えの可能性はより良い契約条件のための交渉材料として利用されるかもしれません。Samsungが変更を検討していること自体が、Googleを驚かせ、懸念させています。また、今年更新予定のAppleとの200億ドルの類似契約もあります。いずれにせよ、今年5月に予定されているGoogle I/O 2023で詳細が明らかになることが予測されています。