投稿者: 米国の主要新聞社8社が、MicrosoftとOpenAIを相手に訴訟を起こしました。ChatGPTやCopilotなどのAIチャットボットのトレーニングに、無断で著作権で保護された記事を違法に使用したとしています。
提訴した新聞社には、The NY Daily News、The Chicago Tribune、The Denver Postなどが含まれます。これらの新聞社は、ヘッジファンドのAlden Global Capitalが所有している新聞社です。
新聞社は、「数百万」もの記事が許可や補償なしにモデルのトレーニングに使用されたと主張しています。著作権で保護されたコンテンツを使用することで、チャットボットがニュースと競合することになり、また、不正確な情報が新聞社のせいにされることになると訴えています。
具体的には、以下のような問題点が挙げられています。
- 無断でトレーニングデータに記事が含まれている
- ChatGPTやCopilotが記事の一部を出典なしでそのまま表示することがある
- 広告や購読による収益を生み出すWebサイトへのトラフィックが奪われる
この訴訟は、2024年1月にニューヨーク・タイムズがOpenAIを提訴したケースと類似しています。OpenAIは、これらの訴訟には根拠がないと主張し、ニュース業界をサポートするための取り組みを強調しています。また、コンテンツをそのまま提示するケースは「まれな失敗」であり、現在はそれが起こらないように対処していると説明しています。
OpenAIは最近、一部の出版社（Axel Springer、Financial Times）とコンテンツのトレーニングに使用する契約を締結しました。Googleも同様に、Redditと契約を結んでいます。
OpenAIの広報担当者は、ニュース組織と協力し、解決策を見出すことへのコミットメントを強調しています。一方、Microsoftはコメントを控えています。