OpenAIのCEOであるSam Altmanと元Appleデザイナーの Jony Iveが、AI搭載のパーソナルデバイス開発のために最大10億ドルの資金調達を目指していることが明らかになりました。
このデバイスは、従来のスマートフォンとは一線を画すものになるとされており、OpenAIの対話型AI技術を活用することが予想されます。投資家としては、Altmanと親交の深いEmerson CollectiveやThrive Capitalなどの大手が名乗りを上げているようです。
Altmanは、今月中に「AI Pin」デバイスを出荷予定のHumaneにも出資しており、AI分野への積極的な関与が伺えます。一方で、OpenAIとAltmanの関連企業・投資先との関係性の不透明さも指摘されています。
Iveの卓越したデザイン力とOpenAIの先進的なAI技術の融合は、ユーザーとAIのインタラクションに革新をもたらす可能性を秘めているとされ、このプロジェクトが注目されています。
ただ、筆者はこのプロジェクトには懐疑的です。AI Pinも当初騒がれていましたが、デモを見る限り、どこに革新性があるのか、筆者には分かりませんでした。今回は両者のネームバリューで資金が集まっているようですが、現在のAIの状況を総合的に考えると、当面はAI Pinや今回のようなユーザーが触れるハードウェアというよりも、ソフトウェアの進歩にリソースをかけて欲しいと思います。