20以上の大学や企業の研究者が協力して、「Genesis」という新しい「物理エンジン」を開発しました。Genesisは、誰でも自由に使えるオープンソースのソフトウェアで、ロボット工学の分野で、ロボットの学習方法に大きな変化をもたらす可能性があります。
Genesisは、AI が現実世界でどのように動くかを学ぶ方法を大きく変えるかもしれません。このエンジンは、非常に高速でシミュレーションを行うことができます。 従来のシミュレーターと比べて最大81倍も速く、ロボットの学習時間を大幅に短縮することが可能です。
さらに、Genesisは人間の自然言葉で指示を与えることができます。例えば、「このロボットに物を掴ませて」と指示すれば、Genesisは自動的にそのための動作のシミュレーション動画を生成します。
GenesisはPythonというプログラミング言語で書かれており、初心者でも簡単に使うことができます。また、様々な機能を備えており、ロボットの動きを細かく調整したり、異なるコンピューター環境でも動作させることができます。
この新しい物理エンジンは、様々な分野で役立つと考えられています。例えば、工場での組み立て作業、医療現場での手術支援、災害時の救助活動、宇宙探査など、複雑な組み立て作業や精密な動きのシミュレーションを作り、それをもとにロボットに学習させることができます。
Genesisは、GitHubで公開されており、誰でも開発に参加することができます。研究者や開発者だけでなく、ロボットに興味のある人なら誰でも参加して、Genesisの改善に寄与することができます。
このプロジェクトは米中をはじめとする複数の有名大学に所属する研究者や学生が参加しているプロジェクトとなっています。企業ではNVIDIAとIBMも参加しているようです。